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天使のすむ湖44

[332]  雪美  2006-09-02投稿
香里が望んだように、俺は湖で、桜井をよんでバーベキューを計画を週末に立てた。その日は澄んだ五月の新緑まぶしい午後で、湖には、蝶々なども花による、穏やかな季節である。
キヨさんが材料を下ごしらえして、俺と桜井は、かまどの用意をした。
レンガを積み上げて、かまどらしくして、上に鉄板を乗せた。
火をおこすのがなかなか苦戦して、新聞紙に火をつけてようやくついた。

このごろ体調不良のせいから、香里は食欲不振が続いていたから、バーベキューなんて珍しい誘いだった。
桜井はさすがに、香里の美貌にため息交じりに、
「綺麗な人だなーこれならお前が惚れるのもわかるよー」
と見とれて
「それでも、俺が好きなのは相馬一樹だけどなー」
なんて冗談とも本気ともいえないことを言っていた。
「馬鹿な事言ってないで、さっさと材料を焼こうぜー」
下味をつけた牛肉と、野菜と魚介類が並べられていた。お肉から順に焼き、香里の好きなボルドーの赤ワインを用意した。
桜井の奴は気の利く奴で、香里にせっせと焼いたのを持って行ったり赤ワインを注いだりしてくれた。そのもてなしに、香里も珍しく食欲が少しでたようだった。ほっと一息つくと、桜井は、自前のバックから、カメラを出してきた。趣味がカメラで、デジタル一眼レフだった。
「二人の写真を撮ろうと思ってなー」
得意げに、まずは食べているところをたくさん撮ってくれ、湖の景色にも感動して、次々とシャッターを切っていた。

ふと気づくと、湖のほとりに、見慣れないボートがあった。焼くのと食べるのがひと段落すると、香里が
「ボートを買ってみたんだけど、一樹一緒に乗らない?」
手を引いて俺を誘った。
「いいよーでも、いつ買ったの?」
「インターネットで注文してね、今日きたのよー」
と、嬉しそうにしていた。


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