捨てる男、拾う女【裏】?
【G】
…重力加速度。 加速した時に体に受ける力。0Gの時は無重力となる。
1G:普通の(静止している)状態。
3〜4G:ジェットコースター等で瞬間的に受ける力程度。
6G:ロケット打ち上げ時の間に受ける力程度。
7G:戦闘機が戦闘中に受け続ける力程度。
8〜9G:何やってんだろ俺。と思う。
10G:お子さまの手の届かないところに保管して下さい。
12G:永久歪みが起こり始める。
20G:神の領域。神域を侵そうとする万物を無に帰す。
―――携帯を持ってている手を下げて、呆けたように前を見据える。
携帯からはこちらを呼ぶ声が聞こえてくる。
新手の救急車かと思っていたら………戦車だった。それもこちらに向かって砲撃しながら走行していらっしゃる。
[救急隊員]「……ですか!?返事して下さい!!どう…」
[女]「イヤ〜〜〜!!救急車につのが付いてるぅ〜〜!?!救急車がドガガガッって音立てながら走ってるぅ〜〜〜?!」
[救急隊員]「えぇッ!?ちょっ、あの大丈夫ですか!?まだそちらには着いて…」
[女]「ハッ!、もしかして……担架とタンク(戦車)を懸(か)けてるのッ!?イヤ〜〜〜!!病院より先に天国に搬送されちゃうぅ〜〜!!」
[救急隊員]「何なんだこの人はッ!!」
とにかく、テンパってる場合じゃない!傷ついた親子を護らなければ!!
戦車を止めようと立ち向かおうとした時。上から銀の軌跡を描きながら人が舞い降りてきた。
今さっき助けた親子の車にストンッと着地し、戦車に立ちはだかる。
[女]「あッ………」
また、あの光が見えた気がした。
鋭き鷹のような眼光持つ端整な顔立ちの青年が、戦車に対し不敵に笑いながら挑発する。
危ないよッ!と叫ぶ暇も無く。即座に主砲が撃たれ青年と車が宙に飛ぶ。
あまりの惨劇に目をつぶって、耳をふさぎ、うずくまってしまう。爆音がふさいだ耳に入ってくる。青年は死んでしまったのか?
恐る恐る目を見開くと驚くモノが目に飛び込んできた。
生きてた!それも……。
[女]「う、浮いてるぅ〜〜〜!?」
あろうことか青年は右脚を上に伸ばして宙に浮いていた。
右脚には銀が流動し、乱舞し、荒れ狂い、何かが濃密になっていくのが見て取れる。
青年は踏み込む様に、溜められた右脚を爆炎に包まれた戦車に振り下ろした。
あの光が銀によって塗りつぶされる。
…続きます
感想
感想はありません。
「 幽玄 」の携帯小説
- 【携帯版】多賀城[たがのき]の携帯サイトが完成しました。
- PC用小説サイト新設のお知らせ
- 「携帯小説!」がスマートフォンに対応しました
- 【状況報告】03/18の管理人現況
- 【ネット復活】更新再開
- 管理人です。
- サイトの新デザインを作ってみました。