携帯小説!(PC版)

自販機

[538]  古代魚  2010-10-07投稿
 この前、駅の自動販売機の前を通っていたら、知らないオジサンがソワソワしてた。何か落ちてるのかなと、下を見ると何も落ちていない。小銭を出すと自販機の前に立ち、午後の紅茶を買った。中から緑の液体の入ったお茶が出てきた。


 何かと思い、飲み干したら普通のお茶だった。味が違うので可笑しいなと思い、中身を確認すると麦茶ではない1999年のお茶だ。こんなお茶はデマに違いないと気にしない振りをした。


 中からオッサンが、プラカードを握って何か言っている。ドッキリの看板が見えたが、オッサンの無様な格好が気に掛かり、笑った。自販機の中で堪えて手を振っていたからだ。これに懲りずにチャンとした物を出せよ。




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