携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 君と見た空

君と見た空

[522]  玲唯  2010-10-09投稿


エピローグ


 私は高校を卒業して大学生になった。


 大学は今夏休み。


 それを利用して、私は実家に戻ってきた。


 荷物を置いて、私は外に出る。


 行き先は、あの高台。


───『リク。約束しよう?』


 あの時の約束を、1日だって忘れたことはない。


 だから毎日アオトを探してる。


 アオト、私はこんなにアオトを探してるんだよ。


 だから早く会いに来てよ。


 階段を上り終えて、高台から街を眺める。


 空は雲1つない快晴で、静かに頬を撫でる風が心地よかった。


 私が目を瞑ると、あの日の記憶が蘇ってくる。


 アオトと出会った日のこと。アオトが私を抱きしめてくれたこと。アオトとここにきたこと。


 そして、アオトの笑顔。


「アオト、どこにいるの?」


 アオトに会いたい。


 会いに来て私を抱きしめて?


 私の大好きな笑顔を見せて?


 そんなことを考えてたら、涙が出そうになった。


 私は急いで涙を拭う。


 泣いてる暇があったら、アオトのこと探さなきゃね。


「よしっ!」


 私はそう気合いを入れて、もう1度街の景色を見た。


 そして家に帰ろうと振り向いた、その時だった。


 階段を誰かが上ってくる音が聞こえてきて、私は正面にある階段をじっと見つめた。


 階段を上り終えたその人は、私に気づくと私に向かって笑いかける。


 それは私が今までずっと見たかった、私が大好きな笑顔だった。


 私の目からは、止まったはず涙がまた溢れだしてきた。


 それでも私はその人に向かって、泣き顔のまま笑いかける。


「会いたかったよ、アオト」



++++++
読んでくださった人
コメントくださった人

ありがとう
ございました.

これからも
恋愛や
ファンタジーの方に
投稿するので

また
見に来てくださいね.


感想

感想はありません。

「 玲唯 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス