せんちめんたる12
その日の6時間目の授業の内容は全然頭に入らなかった。
気がつくと授業が終わっていた、部活か…
私は重い足取りで奈々達と部室へ向かった。
「あれ、凛ラケットは?」
部室について準備をしてたら知佳がそう言ってきた。
「あ、教室に忘れてきた」
「私達ついていこうか?」奈々が言った
「いや大丈夫。ほら外周始まるよ、先輩に怒られる前に早くいきなよ、ね」
「じゃー先輩にも言っとくね」
「ありがと、あすか」
教室を開けると植村と男子達がいた。
「よっしゃ、終わった」
「じゃ、植村も早く終わらせろよ」
鶴を折ってる。
植村以外の男子達が教室を出ていく。
「あ、岩崎。なあ鶴折ってくれよ」
「…なんで?」
「先輩が怪我したから千羽鶴分担して折ってんだよ」
あんまり植村といたくなかった。
「悪いけど急いでるから」
ラケットを持って教室を出ようとした
「なんかあったのか」
植村がそう言ってきた
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