奈央と出会えたから。<417>
会場に着くと、クラスメイト達は、ほぼ全員揃っていて、
控え室では、本番に向けての最後の打ち合わせが行われた。
『ユカ。ピアノ、頑張ってね♪』
『あ〜ら。あたしなら大丈夫よ♪
それよか奈央。本日最も心配なヤツが、あそこにいるよ。』
『え?!どこに?!』
『あ・い・つ。』
ユカの視線の向こうには、
1人で指揮の練習をしている聖人の姿が。
『ねぇユカ。
聖人、大丈夫かな。』
『やっぱ、奈央が見てもそう思う?
何か、動きが堅い様な気がするのよね。』
なんだ。
聖人‥‥
やっぱ、緊張してたんだ。
『ユカは、緊張しないの?』
『あたし?あたしは大丈夫よ。
小さい頃からピアノやってるからね♪』
ユカは、結構度胸がいい。
こんな時、いつも凄いなって思うんだ。
『でも、ちょっと最後のトレモロの所が微妙――。』
『あは。でもユカ、いつもの練習では、上手く弾けてたじゃん。』
『そぉ?!ありがと奈央。
あんただけだよ。そう言ってくれるのは。』
ユカは、ピアノ伴奏。
聖人は指揮。
2人とも、凄いプレッシャーだろうな。
あたしも、音外さないように、一生懸命歌わなくちゃ。
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