携帯小説!(PC版)

声-8-

[232]  深谷恵梨香  2010-10-20投稿
なんで、俺…さっき会ったばっかりの見ず知らずのコにこんな熱く、瀬奈のこと語ってんだ?

「まーな、めちゃめちゃ愛してるよ。」

でも…
知らないコだからいいのかもな…瀬奈の話、誰かにしたのは久しぶりだ…
たまにはいいかもな…

「どれくらい愛してるの?」

「………俺さ…昔、いじめられてたんだ…すっげー分厚いメガネかけてさ、めーっちゃ暗くて、みんなからきもいーっみたいな…」

「…………」

「そんな俺のこと、瀬奈がかばってくれたんだ。瀬奈は見た目じゃなくて、俺にまっすぐむきあってくれて、俺、みんなからきもがられてたのに、瀬奈、俺と付き合いたいとか言い出してさ…俺あんまりにもありえなすぎて瀬奈にきれたんだ…“同情してんじゃねぇよっ!!それとも俺のことからかってんのか!!”ってさ」

“わたし、はやてのことがほんとに好き!!同情でもからかいでもない!!はやての優しさに惚れたの!!”

俺は、瀬奈を信じた。

それから俺は瀬奈と付き合い始めた。

瀬奈の周りにはかっこいい男がたくさんいた。
もちろん、地味な俺と一緒にいて、瀬奈はからかわれた。
だから俺は決意した。
瀬奈に釣り合ういい男になろうって…
なれないコンタクトして、髪型とか服の着こなし方とか瀬奈の周りの男みたくかっこよくなれるように頑張ってみたり…

「自分をこんなに変えてしまうくらい瀬奈のことが好きだ。」

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