がんばったで賞 76 〜赤から青へ。迫る気配〜
10月5日。日曜日。
1ヵ月が経ち、アキの家には劇的な変化があった。
アキの叔母アツコが、
『心配だから』
と言って一緒に暮らしてくれることになったのだ。
家賃なども、全て叔母のアツコが支払ってくれるようになった。
『今日は、為文大学のオープンキャンパスに行ってくる。』
「そう。気をつけて。」
為文大学。
オープンキャンパスということもあり、たくさんの人で賑わっていた。
アキも、若干ワクワクする気持ちを抑えながら、大学に向かった。
すると、門の前にタクヤがいた。
『タクヤさん…。』
タクヤは、アキの存在に気づいた。
「ありがとう。来てくれたんだね。」
『タクヤさんが誘ってくれたお陰です。』
「なんか照れるな。じゃあ案内するよ。」
「ここが為文大学の図書館。本を書くという大学だけあって、本の数が凄いだろ?」
『圧倒されるような…。』タクヤは笑っていた。
外に出て、タクヤはパンフレットを差し出した。
「これが為文大学のパンフレット。小説の書き方や文の構成、内容の展開など、小説に関して細かく学ぶことが出来る大学はここしかない。」
アキは真剣な眼差しで聞いていた。
「課題は主に、小説の制作が多い。出来具合などによって、単位がもらえるかどうか関わってくる…。」
『小説家になるためだけに特化した大学なんですね。』
タクヤは頷いた。
「まだ高校…何年生?」
『2年です。』
「じゃあ、ゆっくり考えて。」
『はい。』
アキは、有意義な日を過ごすことが出来た。
帰りぎわに、パンフレットをもう一度読み返してみた。
やっぱり…私の夢に合ってる…。
他の大学の文学部に入るより、もっと細かく教えてくれる…。
そこで、信号が赤に変わった。
アキは立ち止まり、パンフレットをしまった。
行き交う車の先に、何か気配を感じるのは気のせいだろうか。
アキは、反対側で待っている人を見回した。
…その中に、
カズヒロがいた。
私を見ていた。
そう思ったと同時に、信号が青に変わった。
アキはなぜか、カズヒロに術でもかけられているのかと思うくらい、体が動かなかった。
カズヒロがアキのもとへ、やってきた。
1ヵ月が経ち、アキの家には劇的な変化があった。
アキの叔母アツコが、
『心配だから』
と言って一緒に暮らしてくれることになったのだ。
家賃なども、全て叔母のアツコが支払ってくれるようになった。
『今日は、為文大学のオープンキャンパスに行ってくる。』
「そう。気をつけて。」
為文大学。
オープンキャンパスということもあり、たくさんの人で賑わっていた。
アキも、若干ワクワクする気持ちを抑えながら、大学に向かった。
すると、門の前にタクヤがいた。
『タクヤさん…。』
タクヤは、アキの存在に気づいた。
「ありがとう。来てくれたんだね。」
『タクヤさんが誘ってくれたお陰です。』
「なんか照れるな。じゃあ案内するよ。」
「ここが為文大学の図書館。本を書くという大学だけあって、本の数が凄いだろ?」
『圧倒されるような…。』タクヤは笑っていた。
外に出て、タクヤはパンフレットを差し出した。
「これが為文大学のパンフレット。小説の書き方や文の構成、内容の展開など、小説に関して細かく学ぶことが出来る大学はここしかない。」
アキは真剣な眼差しで聞いていた。
「課題は主に、小説の制作が多い。出来具合などによって、単位がもらえるかどうか関わってくる…。」
『小説家になるためだけに特化した大学なんですね。』
タクヤは頷いた。
「まだ高校…何年生?」
『2年です。』
「じゃあ、ゆっくり考えて。」
『はい。』
アキは、有意義な日を過ごすことが出来た。
帰りぎわに、パンフレットをもう一度読み返してみた。
やっぱり…私の夢に合ってる…。
他の大学の文学部に入るより、もっと細かく教えてくれる…。
そこで、信号が赤に変わった。
アキは立ち止まり、パンフレットをしまった。
行き交う車の先に、何か気配を感じるのは気のせいだろうか。
アキは、反対側で待っている人を見回した。
…その中に、
カズヒロがいた。
私を見ていた。
そう思ったと同時に、信号が青に変わった。
アキはなぜか、カズヒロに術でもかけられているのかと思うくらい、体が動かなかった。
カズヒロがアキのもとへ、やってきた。
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