携帯小説!(PC版)

トップページ >> ノンジャンル >> 星空が見たい

星空が見たい

[310]  橘 志歩  2010-10-25投稿


第1話 こころ ?


下に降りて、パパが書斎にいる事を確認した。ママはリビングでテレビを見ている。

そして、台所に行って、用意しておいた、ホットウーロン茶入りの水筒を手にとった。

「水筒なんか持って、どこ行くの?」

急に声をかけられて、少しドキッとなった。

「別に。夜中にお茶飲むと、ダイエット効果あるって聞いたから。」

あわてて、ウソをついた。

「へ〜ぇ。そうなの。」

ママは、興味なさげに、ひねっていた体をテレビに直した。

急いで部屋にもどり、身仕度を整える。

窓を開けると、10月の風は冷たく、カーディガンとマフラーでは、夜の潮風は少し堪えそうだ。

私は、クローゼットから、去年のダウンジャケットを取り出した。

これで、大丈夫だ。


リュックの中にピクニック用のシートと、学校帰りに買ったおにぎりを入れた。

味気ないだろうか?

そんなことを考えながら、私は階段を降りた。


書斎では、まだパパがパソコンをしている。また、ゲームかなにかしているのだろうか。

ここ3日間、ろくな会話をしていない。私が避けているだけなのだけど。

どうせ話しても、パパを嫌いになるだけだ。

2年前、私はやっと悟った。この人は、私が何を言っても、どんなに思いをぶつけても、決して向き合ってはくれない。

だから、私は夜の星空に、逃げようと思った。

感想

感想はありません。

「 橘 志歩 」の携帯小説

ノンジャンルの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス