名も無き英雄1‐3
トモユキ「サクヤ?」
呼ばれ我に返る。
間一髪で目前まで迫る鎖鎌をかわし、前に踏み込む。
体を流れに任せブーツに仕込んだ針金の様な10cm程の針を手のひらに忍ばせ真っ直ぐ喉へ差し込む。
相手は呼吸が洩れ藻掻く。
ピューピューと
空気を吸おうと音が漏れる。
トモユキ「おい…誰が殺せって言ったよ。」
サクヤ「まだ生きてるじゃん。」
とぼけたように聞える。
サクヤ「まずかったか?」
トモユキはため息をついた。
言ったところで無駄だと分かったからだ。
サクヤの仕事はあらゆるモノの掃除。
人もその一つだ。
いや…
サクヤはこれが本業だ。
トモユキが引き込んだのだ。
迷い込んだサクヤを。
カエデは知らない。
何も……。
サクヤ「トモユキ…こいつ殺していいか?うるさい。」
呼ばれ我に返る。
間一髪で目前まで迫る鎖鎌をかわし、前に踏み込む。
体を流れに任せブーツに仕込んだ針金の様な10cm程の針を手のひらに忍ばせ真っ直ぐ喉へ差し込む。
相手は呼吸が洩れ藻掻く。
ピューピューと
空気を吸おうと音が漏れる。
トモユキ「おい…誰が殺せって言ったよ。」
サクヤ「まだ生きてるじゃん。」
とぼけたように聞える。
サクヤ「まずかったか?」
トモユキはため息をついた。
言ったところで無駄だと分かったからだ。
サクヤの仕事はあらゆるモノの掃除。
人もその一つだ。
いや…
サクヤはこれが本業だ。
トモユキが引き込んだのだ。
迷い込んだサクヤを。
カエデは知らない。
何も……。
サクヤ「トモユキ…こいつ殺していいか?うるさい。」
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