携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> Kiss me!*4

Kiss me!*4

[480]  玲唯  2010-10-31投稿


「あーっ!」


 私はあいつを指差して大声を上げた。


「おはよ、ユキ」


 あいつはにこにこしながら1歩前に出てきて、私はさっとナナミの後ろに隠れた。


 てゆーか、何で呼び捨て?


 あなたにだけは、呼び捨てにされたくない。


「何だ。知り合いだったのか」

「じゃ私たち意味ないね」

「え、ちょっと!」

「あとは若い2人に任せた!」

「ユキ、頑張ってね」


 ナナミとマサトは気を利かせたつもりでいるようで、私たちを残して教室に入っていった。


 こいつとは何も話したくない。


 私は自然に立ち去ろうとした。


「ねえ」


 後ろから制服の袖をつかまれて、私は立ち止まった。


 これ昨日もあったよね。


「メアドとケー番教えて?」

「は?」


 カチンときた。


 私は腕を振り切って振り向いた。


「他に言うことないの?!」

「他って?」


 忘れてるのか、ただ鈍いのか、からかってるのか。


 そっちはどうだか知らないけど、私にとってはファーストキスなのに!


 あの言いようからすると、謝罪の言葉は出てこなそう。


 それならそれでいい。


 もう2度と顔見たくない!


 ビンタしようと思ったけど、周りに人いたらか諦めた。


 私は目の前の人を睨みつけて教室に向かった。


 *


 昼休みになって、皆お弁当を食べようとグループを作り始める。


 そこにナナミがお弁当を持ってやってきて、私たちは机をくっつけてお弁当を食べ始めた。


「そーいえば、ケイタくんとはどーなった?」

「ケイタ?」

「今朝の人だよ。名前知らなかったの? 福崎啓太くん」


 こんなのフェアじゃない。凄い悔しい。


 私はあっちの名前知らなくて、あっちは私の名前知っててさ。


「メアド交換した?」

「聞かれたけど断った」

「え! もったいない!」

「もったいなくないよ」


 そう言って卵焼きを口に運ぼうとしたとき、私の携帯のバイブが鳴った。


感想

感想はありません。

「 玲唯 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス