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いつもの場所で72

[454]  YOSI  2010-10-31投稿
「今年の大晦日は、どうする?」
いつもの場所で、3人が食事をしながら、年末に向けて話し合っていた。
「俺は…向こうに行って、その日に帰ってくるから、まあ…帰ってから行くよ」
「向こうって…誰かに会うのかよ?」
「まあな」
「まさか…麻由さんじゃないのか?」
「ああ…。連絡があってな。向こうから来るようなこと行ってたんだけどな。まあ、俺も年末は暇だから、行ってくるよ
特に、予定もないからさ」
「お前と麻由さんて…恋愛的な思いは、お互いにあるの?」
「わかんないよ。…ただ、もう一度話してみないとな。…これからのこと…」
義人には、哲彦の複雑な思いは、わかっていた。
「なあ…電話では無理そうか?」
「わからない…ただ、お金をかけてまで会いに行くことを、俺自身が納得してるからな。」
「なあ…彼女は、数年間は、実習とか、研修があって、なかなか会えないんだよな?…それでも、待つんだ?…なら、俺達は何も言わないけど」
「俺も同感だよ。今の哲ちゃんを見てると、新しい出会いに傾きつつ、麻由さんをまだ留めておきたいって…」
「その通りだよ。まだ、拭い去れない自分がいるよ」
哲彦には、2人の思いも理解出来ていた。
義人も、麻由のことを知っているだけに、簡単には、拭い去れないことも解っていた。
「なあ…哲ちゃん、彼女とも話してさ…でも、この前話した、新しい出会いとゆうか、輪を広げるってことも、考えておいて欲しいんだ。悩んでいるのもわかるし、すぐには、答えを求めないからさ」
「わかった…ありがとうな。2人とも」
「ところでさ…話し戻すけど、今年の大晦日どうすんの?」
「そりゃあ、毎年ここで、年越してんだから、今年もここに集まるでしょう」
「しかし…相変わらず変わらないね。俺らは。全く変化の兆しがないよな。」
「それはそれで、いいんじゃない?…まあ親からは、『いい加減結婚しろ』って毎年言われてるけど」
「いつか、お互いの嫁さんを連れて、ここに集まりたいけどな」
「それ、毎年言ってるな」
3人は、しばらくの間、集まると同じ会話する、いつものパターンのままでいた

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