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どこにいても、9

[338]  RF-T  2010-11-02投稿


僕達は電車にのって帰り道を歩いていく。

「あ、あのさ吉岡」
「なに?」

「前入院してた時ずっと一緒にいてって言ってくれたじゃないか、その、僕も一緒にいたいから…」

「…ありがとう。大輝、私嬉しい」
吉岡の笑顔に魅惚れてしまった。
「素直に言えるとこ羨ましいな。そ、そういうとこ好きだよ」

「…なんで大輝はかっこいいセリフでどもるかな〜」「いや緊張するし..」

ほんと頑張ったんだけど、

「私も大輝の優しい所、好きだよ!」
「ひ、ひどいや人のセリフ…」

ゆっくり歩いてた吉岡がピタリと止まった。

「…大輝、キスして」
「え!?」

吉岡が顔をこっちに近付けて目を閉じる。

「はずかしいよ、」

「もうじれったい〜!はやく!」

よく見ると顔が真っ赤になってる。吉岡も緊張してるのか…僕のこと信頼してくれてるんだよね。


勇気をふりしぼってそっとキスをした。

お互い真っ赤になってしまった。はずかしすぎる。

「大輝、大好きだよ」

こつんと顔を僕の胸に預けてきた。そんな仕草も愛らしくて。

僕はもう一度キスをした。

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