ベースボール・ラプソディ No.50
うるさいギャラリー達を駆逐した八雲は、グランドの一隅で談笑する小早川と須藤に気づき、歩み寄っていた。
「モテモテだな、八雲」
茶化す小早川に、八雲は渋い顔をした。
「練習に集中できんっ、迷惑なだけだっ!」
八雲らしい反応に、小早川と須藤は微笑んだ。
「昨日の試合じゃ大活躍だったからな、お前は。
騒がれても仕方ないだろうよ」
笑顔で語る須藤。
「あいつらの中で試合を見に来た奴が何人いる?
試合結果だけ見て騒ぐような輩に、愛想をふりまく必要はねぇっ!」
「そりゃそーだな」
須藤は笑いながら相槌をうった。
「そういえば竜之介、スタンドの最前列に陣取ってた時もそのサポーターつけたけど、いつもつけてるのか?」
須藤の左肘に視線を落とす小早川。
「これか?
これは八雲が頭数で不利だから、乱闘になったら加勢しろっていうんで、臨戦態勢でスタンバったんだ。
なのに、小競り合いにすらならなかったじゃねーかっ!」
そういって須藤は、八雲を睨んだ。
「高校野球の試合で乱闘なんて、まずおこらないよ」
発声原に視線をむける三人は、歩み寄ってくる哲哉に気づく。
「……この野郎、ハメやがったなっ!」
再び八雲を睨みつける須藤。
「てっきり大澤が騒ぎをおこすとおもったんだがなぁ」
頭をかく八雲に、哲哉は呆れてため息をついた。
「そんな事いってると、また大澤さんに殴られるぞ」
「モテモテだな、八雲」
茶化す小早川に、八雲は渋い顔をした。
「練習に集中できんっ、迷惑なだけだっ!」
八雲らしい反応に、小早川と須藤は微笑んだ。
「昨日の試合じゃ大活躍だったからな、お前は。
騒がれても仕方ないだろうよ」
笑顔で語る須藤。
「あいつらの中で試合を見に来た奴が何人いる?
試合結果だけ見て騒ぐような輩に、愛想をふりまく必要はねぇっ!」
「そりゃそーだな」
須藤は笑いながら相槌をうった。
「そういえば竜之介、スタンドの最前列に陣取ってた時もそのサポーターつけたけど、いつもつけてるのか?」
須藤の左肘に視線を落とす小早川。
「これか?
これは八雲が頭数で不利だから、乱闘になったら加勢しろっていうんで、臨戦態勢でスタンバったんだ。
なのに、小競り合いにすらならなかったじゃねーかっ!」
そういって須藤は、八雲を睨んだ。
「高校野球の試合で乱闘なんて、まずおこらないよ」
発声原に視線をむける三人は、歩み寄ってくる哲哉に気づく。
「……この野郎、ハメやがったなっ!」
再び八雲を睨みつける須藤。
「てっきり大澤が騒ぎをおこすとおもったんだがなぁ」
頭をかく八雲に、哲哉は呆れてため息をついた。
「そんな事いってると、また大澤さんに殴られるぞ」
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