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デジログ使いと翁の鍵 第ログ―選択―

[335]  白山こっこ  2006-09-04投稿
第23ログ―選択―\r

障害を乗り越えてこそ、その先が期待出来るという物だ。
って…
先も今も最悪だ!
一方の零太の方は、書類を運ばされた上に化学室で実験の下準備の手伝いをさせられ、さらに散々遊ばれていた。
「はい、この数式。解けたら開放してあげましょう」
「………」
馬鹿にしやがって。
確かに俺は進級する時にダブりすれすれだったが…
黒板にはそれいっぱいに並べられた数式。
分かるかこんなもん!
「…これ本当に高二の問題っすか…?」
「もちろん。やり方を学べば一年でも解けますよ♪」
くそ…限り無くムカつく…。
「第一、」
零太はシャーペンを置いて机を叩く。
「化学の教師が数学してどうすんすか!」
「理数系ですもん。」
「キャラ変えるなー!」
もう教師の影を欠片も見せない唯の反応に、零太は抵抗を諦め椅子に座り直した。
「頼むから誰か助けてくれっ…」
解けない問題相手に奮闘する零太を横目で見、唯は溜め息交じりに言う。
「…それに」
押さえた眼鏡が反射で一瞬光る。
「赤岸君、会議室に向かうつもりだったでしょう?」
「…!」
動いていたペンが止まった。
…見透かされている。
「やめて置いた方がいい。関係が益々悪くなりますよ」
そう、この教師も。
2人の間の関係を知る一人。
「出来れば私は、やめて欲しいですね…。彼も、君も、負った傷は深い…」
いや、今度は戦わなくて良さそうなのだ。しかし、そう言うと必然的に修行の事を明かさねばならない。
零太は考えた。
1、この教師に延々と遊び続けられる。
2、変な秘密をばらし、会議室に行って顔を見たくもない奴と話(推測、流血必須)をする
3、死ぬ覚悟で教師を殴り、風紀も無視して帰る(推測、最低一か月コールドダウン期間必須、しかもダブり確定)
4、舌を噛み切る
さあどれだ!
望みは4、しかしなんかまだこの世の未練が多過ぎる。演歌の一節?
血で済むなら2でもいいや…決定。
ファイナルアンサー?
古っ!
…つか最強にドロップアウトしたい。
正直言って1と3以外なら…
「もういいか、ファイナルアンサーで!」
「は?」
「いちが…
先生、今から言う話は真実っすから」
「何て脈絡の無い…」
零太は腹を決め、事の一端を唯に話した。ランザに複雑骨折をまたされそうで内心恐ろしかったが何も言わない所を見ると反対では無いらしい。

感想

  • 3587: 題名にログ数書いてませんね。ごめんなさい。23ログです [2011-01-16]

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