携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> どこにいても、17

どこにいても、17

[446]  RF-T  2010-11-13投稿


「吉岡…?」
姿も見えないし、返事もない。でもそれは間違いなく吉岡だった。

「どこにいるの!?姿を見せて!返事してよ!」

部屋の外から漏れてくる声が止まる。松村は僕が正気を失ったかと思うかもしれない。でも吉岡に会えるならそんなことどうでもよかった。

「吉岡!どこにいるの!迎えにきてくれたんだろ!今すぐそこにいくよ!!」
文字どおり狂った僕を何かが優しく包み込んだ。
吉岡だ。でも姿は見えなかった。
手を伸ばそうとしても動けないことに気づき、声も出せなかった。僕は吉岡にただ包み込まれてた。
僕の唇が柔らかな感触で塞がれ、手の中に何か渡された。そこで吉岡の気配が消えた。

手の中にはあの時とった写真があった。

「ずるいよこんなの…」

僕は写真を投げ捨てようかと思った。でもできるはずなかった。吉岡がそばにいた証のものなのだから

―大輝、信じてるよ。待っててね

吉岡の声が聞こえたようなきがした。

吉岡が僕が死ぬことも狂うことも許してくれないなら。
生きていくしかない。

でもどうやって?

何もわからない

僕の隣に吉岡はいないのに―。

「吉岡…ずるいよ、」

感想

感想はありません。

「 RF-T 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス