がんばったで賞 86 〜裏の顔〜
カズヒロは鬼のような形相を浮かべている。
「やだなぁ。そんな怖い顔しないでくんない?」
カズヒロはアズサを殴ろうとした。その時、
「ほらほら、もうすぐ授業よ!」
柴山先生が教室に入ってきた。
その目は、カズヒロに向いた。
「あなた…何してるの。」「…。」
カズヒロは殴ろうとしていた手を下に降ろして、席についた。
「はい。それでは授業を始めます。教科書90ページ…。」
アキは、
『先生…。』
「…何?アキさんも早く席につきなさい。」
『…保健室…行ってきます…』
震える手でなんとか伝えて、アキは逃げるように保健室へ向かった。
「俺も。」
カズヒロもアキの後を追う。
「私も。」
「俺も。」
それに続いて、ヒロ、ユウタ、サユ。
「ちょっと!」
柴山先生は困った顔の裏では、不敵な笑みを浮かべていた。
アズサは、そんな先生が怖かった。
階段を泣きながら降りていくアキを、カズヒロが捕まえた。
「…大丈夫だから。」
カズヒロはギュッとアキを抱きしめた。
「俺がついてる。俺がついてるから…。」
カズヒロは早口でアキに伝えた。
『顔…怖い…。』
「え?」
『カズヒロの顔…怖い…』そうだ。さっきまでアズサを殴ろうとしていた俺だ。確かに怖いに違いない。
かといって、笑うことができなかった。
「まぁ…アキはゆっくり休んで。」
『うん…。』
そこに、3人もようやく追い付いた。
「カズヒロ…どういうこと?」
「やだなぁ。そんな怖い顔しないでくんない?」
カズヒロはアズサを殴ろうとした。その時、
「ほらほら、もうすぐ授業よ!」
柴山先生が教室に入ってきた。
その目は、カズヒロに向いた。
「あなた…何してるの。」「…。」
カズヒロは殴ろうとしていた手を下に降ろして、席についた。
「はい。それでは授業を始めます。教科書90ページ…。」
アキは、
『先生…。』
「…何?アキさんも早く席につきなさい。」
『…保健室…行ってきます…』
震える手でなんとか伝えて、アキは逃げるように保健室へ向かった。
「俺も。」
カズヒロもアキの後を追う。
「私も。」
「俺も。」
それに続いて、ヒロ、ユウタ、サユ。
「ちょっと!」
柴山先生は困った顔の裏では、不敵な笑みを浮かべていた。
アズサは、そんな先生が怖かった。
階段を泣きながら降りていくアキを、カズヒロが捕まえた。
「…大丈夫だから。」
カズヒロはギュッとアキを抱きしめた。
「俺がついてる。俺がついてるから…。」
カズヒロは早口でアキに伝えた。
『顔…怖い…。』
「え?」
『カズヒロの顔…怖い…』そうだ。さっきまでアズサを殴ろうとしていた俺だ。確かに怖いに違いない。
かといって、笑うことができなかった。
「まぁ…アキはゆっくり休んで。」
『うん…。』
そこに、3人もようやく追い付いた。
「カズヒロ…どういうこと?」
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