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チケット 3 〜連行〜

[340]  るー6  2010-11-30投稿
翌朝、家を出ようとした健太に、

ドアを叩く音がした。

「ん?」

…何だ。こんな朝早くから。

健太が扉を開けると、

黒いスーツ姿の男2人が立っていた。

無駄に黒光りしているスーツが、政府の関係者だと一瞬で勘づかせた。

「青峰健太だな?」

「は…はい。」

返事した瞬間、両腕を掴まれ、車の中へ吸い込まれた。

車に乗せられた健太は、とにかく暴れた。

「出せ!ここから出せ!」
「黙れ。」

それでも健太は暴れ続けた。

「黙れと言ってるだろ!」
1人の男が、銃を取り出した。

健太は一瞬で黙り込んだ。
「次暴れたら殺すぞ。」

「は…は…。」

健太は冷や汗がとまらなかった。

「これが…君のチケットだ。」

…チケットといっても、紙ではなかった。

スイカや、パスモみたいな電子マネーみたいなチケット。

裏には超薄型液晶パネルがついていて、「100ポイント」と書かれてあった。
「100ポイント…。」

「君の最初の持ちポイント。詳しくはアンダーワールドで聞け。」

「…アンダーワールド…。」

本当に…選ばれてしまったんだ。

健太は愕然とした。

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