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チケット 6 〜地下帝国の内部へ〜

[373]  るー6  2010-12-05投稿
穴の中に入ると、すぐ下へ続く長い階段が…。

「すげぇ。」

杏は巨大さに驚いているようだ。

「ここから先は、お前らで行け。」

2人の男は穴の外へと出て、シャッターを閉め始めた。

すさまじい轟音が地下に響いた。

これで、地上の景色はまったく見えなくなった。

「あとは、降りるしかないんだな…。」

「まぁ…そうだね。」

健太が杏の言葉を素直に受けとめた。

「じゃ、早く行こうか。」
健太が先に階段を降り始めた。

長い階段を降りた先には、また大きな扉。

「アンダーワールドへようこそ。」

2人のスーツ姿の男。どうやら門番らしい。

「チケットを見せてもらうぞ。」

杏、健太はチケットを見せた。

すると、2人の男がゆっくりと扉を開けた。

中には、不運にも選ばれてしまった人、百人くらいだろうか。集まっていた。

アンダーワールドには、30ヶ所入り口があるので、大体1つの入り口に百人くらいだろう…と健太は推測した。

入り口の数も、昨日見たニュース情報である。

「青峰健太、瀬津杏。これでHブロック百名、百名揃いました。」

人込みの先にいる今度は人間型アンドロイドが、全員いることを確認したようだ。

その奥には、5台のエレベーター。となると、ここはエレベーターホール。

変な土偶や、インディアン風の置物など、異様なムードが漂っている。

横にもう一つ扉があり、ガラス越しにその部屋の中を見ることは出来たが、中には何もないようだ。

「それでは夢の地下帝国アンダーワールドに行く前に私、アンドロイドが地下帝国でのルールを教えるよ!」

百人が徐々に静まり返った。

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