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貴女の傍で枯れさせて

[984]  となりのトトりん  2010-12-07投稿
白い情景に
優しく包まれて

私はみるみる大地に
融けだす

誰にも囚われずに
いたかったのに

視線も
声も
心臓も
いつの間にか
すべてを貴女に
囚われていたのです

私が貴女を鎖まみれにし
絶対に離れぬようにと
していたはずなのに

いつしか私は
恐がりで脆弱な鳥のように
怯え
囀らず
貴女の姿を探して
ひたすらに泣くだけなのです

歳老いても
傍にいることを誓い

貴女だけを守ることに
迷いはなく

それでも
貴女の眸を
私のものにすることは
叶わないのです

これからも貴女の眸に
映らないのなら

せめて野に咲く花でいい


これからも永遠に
貴女の傍で
老いることができぬのなら

せめて
野に咲く花のように

貴女の傍で枯れさせて


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