貴女の傍で枯れさせて
白い情景に
優しく包まれて
私はみるみる大地に
融けだす
誰にも囚われずに
いたかったのに
視線も
声も
心臓も
いつの間にか
すべてを貴女に
囚われていたのです
私が貴女を鎖まみれにし
絶対に離れぬようにと
していたはずなのに
いつしか私は
恐がりで脆弱な鳥のように
怯え
囀らず
貴女の姿を探して
ひたすらに泣くだけなのです
歳老いても
傍にいることを誓い
貴女だけを守ることに
迷いはなく
それでも
貴女の眸を
私のものにすることは
叶わないのです
これからも貴女の眸に
映らないのなら
せめて野に咲く花でいい
これからも永遠に
貴女の傍で
老いることができぬのなら
せめて
野に咲く花のように
貴女の傍で枯れさせて
優しく包まれて
私はみるみる大地に
融けだす
誰にも囚われずに
いたかったのに
視線も
声も
心臓も
いつの間にか
すべてを貴女に
囚われていたのです
私が貴女を鎖まみれにし
絶対に離れぬようにと
していたはずなのに
いつしか私は
恐がりで脆弱な鳥のように
怯え
囀らず
貴女の姿を探して
ひたすらに泣くだけなのです
歳老いても
傍にいることを誓い
貴女だけを守ることに
迷いはなく
それでも
貴女の眸を
私のものにすることは
叶わないのです
これからも貴女の眸に
映らないのなら
せめて野に咲く花でいい
これからも永遠に
貴女の傍で
老いることができぬのなら
せめて
野に咲く花のように
貴女の傍で枯れさせて
感想
感想はありません。