携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> sound of you 29

sound of you 29

[311]  フラン子  2010-12-25投稿
いくら考えてもわからない。

でもユキってバレたことは確実だ。

もう怖いものなんてなくなったじゃないか。


私は綾川くんが拾ってくれたペンケースを急いでカバンに入れ、教室の電気を消して廊下に飛び出す。


廊下は真っ暗だ。

でもさっきのような恐怖感はなかった。

ただひたすら走った。


パタパタパタパタ

廊下を走る自分の足音が校舎内に響く。


もう綾川くんが何を考えてるかなんていい。

とにかく充(ミツル)と話したい。


パタパタパタパタ

暗がりの中、人影が見えた。


「綾ッ…、み、充ッ!!」

叫ぶ声が少し震えた。


人影は歩くのをやめこちらを向いたのが分かった。

ちょうどそのとき外灯の明かりがつき、廊下の窓からほんのり明かりが差し込み、相手の顔が見えるようになった。

綾川くんは黙ったままだ。

「ご…めんなさい!…私『ユキ』…って偽名使って……あ、綾川くんにメールしてた。」

私は息切れを押さえながら話す。

「最初は…クラブですれ違ったとき…、綾川くんって気づかなかった。ずっと気づかないまま…CDもらってたんだけど…。途中で気づいて…、でも本人だって自信無く…て…、偽名使って…」

感想

感想はありません。

「 フラン子 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス