sound of you 33
「ハハッ、いきなり何?」
ミツルが私を見て笑った。
目尻が少し下がり、口の端が片方だけ上がる。
『私はこの笑顔が好きだ』
そのとき、はっきり私の心はそう言った。
私はますます恥ずかしくなり、持っていた眼鏡を慌ててミツルの顔にかける。
もとの綾川くんに戻った。
でも私の心臓の早さはもとに戻らない。
「…っ、びっくりした。」
と綾川くんは眼鏡を耳にかけなおしている。
「あは、ごめん!」
再び歩きだす私たち。
なぜか沈黙が続く中、すぐにバス停に着いた。
「………あのさ」
沈黙を破ったのは綾川くんだった。
「俺がDJしてること、…誰にも言わないでほしい。先生にバレたらヤバいから。」
「分かった。言わない。」
私は端から誰にも言うつもりはなかった。最初から私だけの秘密にしておくつもりだった。
ちょうどバスがこちらに向かってきた。
「じゃ、また明日。」
「うん。」
私はバスに乗り込み、後ろの席から外の綾川くんを見下ろす。
すると綾川くんはわざと眼鏡を外し、ニカッと笑って、手を振ってくれた。
バスが発車する。
私はしばらく一人赤面しながらバスに揺られた。
ミツルが私を見て笑った。
目尻が少し下がり、口の端が片方だけ上がる。
『私はこの笑顔が好きだ』
そのとき、はっきり私の心はそう言った。
私はますます恥ずかしくなり、持っていた眼鏡を慌ててミツルの顔にかける。
もとの綾川くんに戻った。
でも私の心臓の早さはもとに戻らない。
「…っ、びっくりした。」
と綾川くんは眼鏡を耳にかけなおしている。
「あは、ごめん!」
再び歩きだす私たち。
なぜか沈黙が続く中、すぐにバス停に着いた。
「………あのさ」
沈黙を破ったのは綾川くんだった。
「俺がDJしてること、…誰にも言わないでほしい。先生にバレたらヤバいから。」
「分かった。言わない。」
私は端から誰にも言うつもりはなかった。最初から私だけの秘密にしておくつもりだった。
ちょうどバスがこちらに向かってきた。
「じゃ、また明日。」
「うん。」
私はバスに乗り込み、後ろの席から外の綾川くんを見下ろす。
すると綾川くんはわざと眼鏡を外し、ニカッと笑って、手を振ってくれた。
バスが発車する。
私はしばらく一人赤面しながらバスに揺られた。
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