sound of you 42
「え?」
私が聞き返すと、「何でもない」と言ってそっぽ向く。
「………。」
また沈黙…。
何なのコレ…
私、なんで泣いてたっけ?
………!!
私は重大なことに気づいた。
「綾川くん!ライブ中じゃない??」
私が掴まれた腕を引っ張ると、パッと手を離された。
綾川くんは両手をあてて顔を覆う。
「……大丈夫。さっきので俺の出番終わりだから。」
あ、そうなの。
「…………。」
また沈黙。
「とにかく中入ろうよ。」
「……槇原さん、さっき途中で外出ようとしてた。」
綾川くんがようやくこちらを向いた。
道端に座ったまま、こちらを見上げている。
「……えーと。外の空気を吸おうと思って…。」
「カウントダウン前に?」
……うっ
私が黙ると、綾川くんはゆっくり立ち上がり「ダウン取ってくるから待ってて」と言って店に戻っていった。
階段を下りていく後ろ姿を見送ったあと、今までの緊張の糸がプツリと切れた。
「何もぅ〜…。」
頭を抱えてうずくまった。
さっき綾川くんへの恋心を強く自覚した私は、ドキドキする心臓をコントロール出来ずにいる。
私が聞き返すと、「何でもない」と言ってそっぽ向く。
「………。」
また沈黙…。
何なのコレ…
私、なんで泣いてたっけ?
………!!
私は重大なことに気づいた。
「綾川くん!ライブ中じゃない??」
私が掴まれた腕を引っ張ると、パッと手を離された。
綾川くんは両手をあてて顔を覆う。
「……大丈夫。さっきので俺の出番終わりだから。」
あ、そうなの。
「…………。」
また沈黙。
「とにかく中入ろうよ。」
「……槇原さん、さっき途中で外出ようとしてた。」
綾川くんがようやくこちらを向いた。
道端に座ったまま、こちらを見上げている。
「……えーと。外の空気を吸おうと思って…。」
「カウントダウン前に?」
……うっ
私が黙ると、綾川くんはゆっくり立ち上がり「ダウン取ってくるから待ってて」と言って店に戻っていった。
階段を下りていく後ろ姿を見送ったあと、今までの緊張の糸がプツリと切れた。
「何もぅ〜…。」
頭を抱えてうずくまった。
さっき綾川くんへの恋心を強く自覚した私は、ドキドキする心臓をコントロール出来ずにいる。
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