sound of you 43
路地脇で膝を抱え、綾川くんを待っている。
……ザッ…ザッ
靴音が私の前で止まり、少し視線を上げると、視界の端にスニーカーが入ってきた。
そのままゆっくり視線を上げると、キャップ帽を被り、黒いダウンジャケットを羽織り、ポケットに手を突っ込んだ綾川くんが立っていた。
「…ごめん。寒いのに外で待たせて。」
私はブンブンと頭を振って答えた。
「えーと、マサさんに言ってきたから。」
綾川くんは拳を口元に持っていきホーッと息を吐いた。
白い息が夜空へ昇る。
「…うん。」
「寒いし、どっか店入ろう。」
私が立ち上がると、私が歩きだすのを少し待ってから綾川くんが先をゆっくり歩きだした。
あるビルの前で止まり「ここ。足元気を付けて」と言って綾川くんが入り口の扉を開く。
お洒落な雰囲気のバーだった。年越しなので特別にこんな時間まで開いてるようだ。
扉を開け私を先に中に入れてくれる。店内はカウンターのみの狭い空間だった。
お客さんはいない。
「お!ミツル久しぶり!ハッピーニューイヤー!ライブどうだった?」
マスターらしき人がカウンターの向こうから顔を出した。
……ザッ…ザッ
靴音が私の前で止まり、少し視線を上げると、視界の端にスニーカーが入ってきた。
そのままゆっくり視線を上げると、キャップ帽を被り、黒いダウンジャケットを羽織り、ポケットに手を突っ込んだ綾川くんが立っていた。
「…ごめん。寒いのに外で待たせて。」
私はブンブンと頭を振って答えた。
「えーと、マサさんに言ってきたから。」
綾川くんは拳を口元に持っていきホーッと息を吐いた。
白い息が夜空へ昇る。
「…うん。」
「寒いし、どっか店入ろう。」
私が立ち上がると、私が歩きだすのを少し待ってから綾川くんが先をゆっくり歩きだした。
あるビルの前で止まり「ここ。足元気を付けて」と言って綾川くんが入り口の扉を開く。
お洒落な雰囲気のバーだった。年越しなので特別にこんな時間まで開いてるようだ。
扉を開け私を先に中に入れてくれる。店内はカウンターのみの狭い空間だった。
お客さんはいない。
「お!ミツル久しぶり!ハッピーニューイヤー!ライブどうだった?」
マスターらしき人がカウンターの向こうから顔を出した。
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