sound of you 45
白いマグカップに注がれたホットココアを受け取り、フーフーと息をかける。
一口飲むとお腹の底まで温かくなる。
飲み終わる前からヤスさんの質問攻めが始まった。
「名前は?」
「槇原です。」
「下の名前は?」
「菜々子です。」
「高校生?」
「はい。綾…、充くんと同じ高校です。」
「ミツルの彼女?」
「「!?」」
ブッと隣の綾川くんがコーヒーを吹き出した。
「彼女?」
繰り返し質問するヤスさん。
「……ち」
「違うよ。」
私より先に綾川くんが答えた。
本当のことなのにチクリと胸が痛くなった。
「菜々ちゃん、DJとかチャラチャラした奴に捕まったらダメだよ。あいつら女癖悪いからさ。」
ヤスさんは口元に手をやり内緒話をするように、でも綾川くんに聞こえるくらいの声で言った。
綾川くんはコーヒー片手にこちらを見て笑っている。
…あ、やっぱカッコいい。
「じ、じゃあ!将樹さんも浮気したりしてるんですか?」
綾川くんの甘い笑顔に根負けし、ヤスさんへ目を戻す。
「あー、マサはねー。あいつはモテるけどアホだな。」
「マサさんは大丈夫だよ」
綾川くんがそう言った。
一口飲むとお腹の底まで温かくなる。
飲み終わる前からヤスさんの質問攻めが始まった。
「名前は?」
「槇原です。」
「下の名前は?」
「菜々子です。」
「高校生?」
「はい。綾…、充くんと同じ高校です。」
「ミツルの彼女?」
「「!?」」
ブッと隣の綾川くんがコーヒーを吹き出した。
「彼女?」
繰り返し質問するヤスさん。
「……ち」
「違うよ。」
私より先に綾川くんが答えた。
本当のことなのにチクリと胸が痛くなった。
「菜々ちゃん、DJとかチャラチャラした奴に捕まったらダメだよ。あいつら女癖悪いからさ。」
ヤスさんは口元に手をやり内緒話をするように、でも綾川くんに聞こえるくらいの声で言った。
綾川くんはコーヒー片手にこちらを見て笑っている。
…あ、やっぱカッコいい。
「じ、じゃあ!将樹さんも浮気したりしてるんですか?」
綾川くんの甘い笑顔に根負けし、ヤスさんへ目を戻す。
「あー、マサはねー。あいつはモテるけどアホだな。」
「マサさんは大丈夫だよ」
綾川くんがそう言った。
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