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スカバンburn!!〜夢〜 -112- ごめんなさい

[347]  きゃしー  2010-12-28投稿

――光『えー!また秋奈、拓朗ん家に戻っちゃったん?』

電話の向こうの光希の声が高くなる。一方、拓朗は、1LDKの狭い家の中で、秋奈の耳に届かないように一層声を低くした

拓「…いや、なんかへこんでるっぽくて…」

光『大丈夫?うち、行こうか?』

拓「いや、大丈夫っす!汗(今の秋には会わせん方が…)」

光『聖二は?』

拓「あ〜…」

拓朗が振り返ると、拓朗のベッドの傍であぐらをかいて座る聖二と目があった

拓「せぇちゃんも行かんって」


電話をきると、拓朗はベッドに近付いた。

拓「秋?腹減ってへん?」

丸くなった布団が微かに動いたが返事はない。拓朗の隣で聖二が小さくため息をついた

拓「俺、なんか食うもん買ってくるわ」

聖「ごめん、ありがとう」

拓朗が出ていき、さらに静かになった2人きりの部屋。しばらくしてようやく秋奈がゆっくりと体を起こしたが、聖二は何も言わない


秋「…ごめんなさい」


意外に思ったのか、秋奈がようやく発した言葉に聖二は目を丸くしていた

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