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sound of you 46

[337]  フラン子  2010-12-30投稿
それからしばらく私たち3人はたわいもない話を続けた。

ヤスさんは見た目は恐いがこの辺の音楽仲間のリーダー的な存在だということが分かる。

冗談混じりの会話は大人っぽくたまに子供っぽく、私は少し大人の仲間入りをしている気分になった。


綾川くんはずっとこんな人たちと関わってきてるんだなー…

どうりで学校で浮くハズだ。

一人で納得する私。



……ガチャ

「おー、ヤスさんまだ開けてんの?ちょっと温かいやつくれ。コーヒーとか」

違うお客さんが入ってきた。

「オマエらどいつもこいつも…ウチは喫茶店じゃねーよ。バーなんだよ。酒頼めよ。」

ヤスさんは私たちから離れあちらのお客さんの相手をしだす。

「………………。」

さっきまで2人とも笑い合っていたのが嘘みたいに沈黙になる。

綾川くんが冷めきったコーヒーを一口飲むのが視界の隅に入った。




「…あの」

沈黙を破ったのは綾川くんだった。


「……槇原さん…、俺の作った曲………飽きた?」







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