・・ 空 ・・第2話「少女」
「おいっ!!生きてるかっ!!??」
空牙は倒れている人を抱き上げた。それはまだ空牙と同い年ぐらいの少女で、少女の真っ白な肌が月の光りで照らされている。
「息がある!!」
空牙は少女を背に背負い、森を走りこの島でただ一つの診療所へと走った。診療所の明かりは当たり前だが消えていて、空牙は扉を叩いた。
「おっさん!!起きてくれ!!急患だ!!!!」
空牙が扉を叩き続けていると、診療所の明かりがつき、20代後半ぐらいのボサボサ頭に無精ひげの男が、頭をかきながら扉開けて顔を出した。
「・・空牙か・・何時だと思ってる」
「知るかよ!!おっさん急患だ!!」
「へっ??」
「この子海から流れて来たっ!!」
「何!??診療台に寝かせろ!!」
空牙は診療所の中へ入り、背に背負った少女をゆっくりと診療台の上へ寝かせた。
「お前は上の部屋で待ってろ。布団の用意でもしておけ」
「・・分かったよ」
空牙は階段を上がり診療所の2回にある8畳程の部屋に入った。襖を開けて布団を取りだし敷いて、ジッとその場に座り待っていた。
「開けてくれ」
襖を開けると医者は女の子を抱えて立っていた。空牙は医者と女の子を部屋に入れ、医者が少女を布団に寝かせるのを一歩後ろで見ていた。
「死んだのか??」
「バカ。縁起でもない事を言うな。時期に目を覚ます」
医者は軽く空牙の頭を叩いた。
「そうか・・」
「お前は一度家に帰って寝ろ」
「・・ああ、分かった」
空牙は少し安心した顔付きで家へと帰って行った。
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