sound of you 55
「菜々子!今日カラオケ行かない?」
帰りのホームルームが終わり、カバンを持った梨沙子がこちらに来る。
「んー…、やめとく。ちょっと用事あるし。」
「そっか。じゃあ彼氏と行ってくるね。じゃね。」
「あー、いいなー。」
梨沙子に手を振りながらホントに心からそう思った。
ガタン
私はカバンを持ち、いつもは「じゃあね」と綾川くんに挨拶するが、その日は顔が引きつったままだったので挨拶せずにそのまま教室を出た。
やっぱり挨拶ナシは感じ悪いよね…
さらに自己嫌悪になりながら一人バス停へ歩く。
バスが到着するのに10分かかるらしい。
ホームルーム終わってすぐ教室を出たのでバス停には数人の生徒しかまだ居ない。
バス停のイスに深く腰をかけた。
ボーっと行き交う車を眺めていると、視界の端に男子制服が入ってきた。
ゆっくり見上げると、そこには綾川くんが少し困ったような力ない笑顔で立っていた。
「…綾川くん」
一気に身体中が緊張する。
「隣…いい?」
頷く私。
「いや、ちょっと横にズレてくれないと座れない…」
緊張しすぎて周りの把握が出来ずにいる私。
そんな私を見て「ハハ」とあの大好きな笑顔を見せる綾川くん。
帰りのホームルームが終わり、カバンを持った梨沙子がこちらに来る。
「んー…、やめとく。ちょっと用事あるし。」
「そっか。じゃあ彼氏と行ってくるね。じゃね。」
「あー、いいなー。」
梨沙子に手を振りながらホントに心からそう思った。
ガタン
私はカバンを持ち、いつもは「じゃあね」と綾川くんに挨拶するが、その日は顔が引きつったままだったので挨拶せずにそのまま教室を出た。
やっぱり挨拶ナシは感じ悪いよね…
さらに自己嫌悪になりながら一人バス停へ歩く。
バスが到着するのに10分かかるらしい。
ホームルーム終わってすぐ教室を出たのでバス停には数人の生徒しかまだ居ない。
バス停のイスに深く腰をかけた。
ボーっと行き交う車を眺めていると、視界の端に男子制服が入ってきた。
ゆっくり見上げると、そこには綾川くんが少し困ったような力ない笑顔で立っていた。
「…綾川くん」
一気に身体中が緊張する。
「隣…いい?」
頷く私。
「いや、ちょっと横にズレてくれないと座れない…」
緊張しすぎて周りの把握が出来ずにいる私。
そんな私を見て「ハハ」とあの大好きな笑顔を見せる綾川くん。
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