・・ 空 ・・第7話「召喚師」
「大丈夫か青海!!」
「ああ、何とかな・・ふぅ」
雛姫はゆっくりと4人に近づいて来た。龍紅は一歩前に出て雛姫の前に立った。龍紅は雛姫の髪を撫でた。
「久しぶりだな雛姫」
「・・たったの3日だ」
「たったの??」
龍紅は雛姫の髪を引っ張った。
「つっ!!」
「お前・・琉鬼がどんだけキレてるか想像つくのか??」
「さぁ??すねた餓鬼のようにベットに潜り泣いてるんぢゃないの??」
「!!!!」
龍紅は雛姫をおもいきり殴り飛ばした。
「お前俺らを舐めてんのかっ!!??」
「ちょっ!!待てよっ!!」
空牙は雛姫に駆け寄り雛姫を起こした。雛姫の頬は赤く腫れている。
「普通女の顔面殴るか!!??」
「普通??・・こいつは普通の女ぢゃねぇっ!!殴るよりぶっ殺したいぐらいだよっ!!」
「殺せばいい」
「何っ!!??」
「殺したければぁたしを殺せばいいっ!!所詮お前も琉鬼が怖いんでしょ!!??」
「っ!!黙れっ!!!!」
「黙るのはあんたよっ!!」
雛姫はこの島に流れついた時に腰にさしていた剣を抜いた。
「っ!!!!」
「我に力を魔獣【ケルベロス】」
剣が光り雛姫の隣後ろには、頭が3つある魔獣ケルベロスがいた。
「なっ!!何だあれっ!!!!」
青海と空牙は目を見開きケルベロスを見た。
「雛姫は最後の召喚師なんだ・・」
「しょうかんし??」
「聞いた事がある。召喚師とは物に力を込めて、好きな物を召喚アイテムにし、そのアイテムに込めた力を発動させる事で自分を守護する召喚獣を呼び出すんだ」
「ああ、当たりだ。だがこいつはまだ2体の召喚獣しか持っていない。召喚師は自ら足を運び、木、海、建物・・あらゆる物から召喚獣を探し出す。雛姫はミケルから出た事すら無いからな」
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