携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 奈央と出会えたから。<420>再

奈央と出会えたから。<420>再

[423] 麻呂 2011-01-17投稿

『本日は、我が校の、秋の恒例行事であります合唱コンクールに、

たくさんの御来賓の皆様にお越し頂きまして、誠にありがとうございます。

さて、本日こちらのホールをお借りしての開催と致しました事は、

我が校創立以来、初めての試みとなる訳でありますが、

私どもの想像以上に、皆様の御好評を得る事が出来ました。

来年もぜひ、このような形で開催したいと考えております――』



いつも長く感じられる校長先生の話も、



その後に続く表彰式の事を思うと、



早く終わってほしい気持ちと、



もう少し引っ張ってくれてもいいなっていう気持ちが、



あたしの心の中で、



複雑に交差しながら、行ったり来たりしていた。



『それでは表彰式に移りたいと思います。

入賞したクラスの指揮者はステージへ――』



ドキドキドキドキ――



“1位は、どのクラスだろうね!!”



“やっぱ2年の渋川のクラスだろ?!”



“アイツら一体どれだけ練習したンよ?!”



緊張の一瞬――



どこからか聞こえて来る話し声も、



校長が、再び口を開くと同時にピタリと止んだ――



『3位。3年1組の“翼をください”』



“キャアアァァァ―――ッッ”



“なんだよ。1位じゃねぇのかよ”



3年生の先輩達の声が響き渡る――



1位と2位の発表を前に、



会場は、すぐにシーンとなった――



『2位。3年6組。

“旅立ちの日に”』



“おぉ―――っっ!!”



“2位、3位と3年か。

はたして1位はぁ〜〜〜♪”



“やっぱ2年のアイツらじゃねーの?!”



ドキドキドキドキ――



発表された2位と3位の指揮者が、ステージで表彰され、



校長に一礼して、会場の御来賓の皆様にも一礼。



そして、ステージを下りて行く。



『それでは第1位――』



力は全て出し切った。



後悔する事なんて何もないもん。



シ――――ン―ー‐



さっきまでザワついていた会場中が、



静まり返った瞬間――



あたし達、2-3のクラス全員が息を呑んだ――

感想

感想はありません。

「麻呂」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス