Love―見失う人
私立進学校を中退し、通信制高校に通うことになった。
街路樹には少しばかり葉が残っていて、厚手の上着を羽織らなければ、外出することができないほど季節は冬に近付いていた。
自分の将来、希望、夢が見えなくなり、僕は鬱になった。煙草を吸い始めた。何かで気を紛らわせなければ、生きていくことすらできないように感じていた。
いや、生きている必要がないことはわかっていたくせに、自殺する勇気もないため、ただ膨大な時間を潰すための作業の一つに過ぎなかったのかもしれない。
ベッドに入りながら、ハイライトに火をつけ、ひたすら小説を読んだ。
ドストエフスキー、遠藤周作など、とりあえず片っ端からひたすら読み漁った。
この時間が僕にとって、至福の時であることは確かなことである。
―現実世界からの逃避― どれだけ逃げ続けられるか。自分という存在を消すことができるか。
僕はいつの間にか、通信制高校すら通わなくなり、ひきこもりになっていた。
街路樹には少しばかり葉が残っていて、厚手の上着を羽織らなければ、外出することができないほど季節は冬に近付いていた。
自分の将来、希望、夢が見えなくなり、僕は鬱になった。煙草を吸い始めた。何かで気を紛らわせなければ、生きていくことすらできないように感じていた。
いや、生きている必要がないことはわかっていたくせに、自殺する勇気もないため、ただ膨大な時間を潰すための作業の一つに過ぎなかったのかもしれない。
ベッドに入りながら、ハイライトに火をつけ、ひたすら小説を読んだ。
ドストエフスキー、遠藤周作など、とりあえず片っ端からひたすら読み漁った。
この時間が僕にとって、至福の時であることは確かなことである。
―現実世界からの逃避― どれだけ逃げ続けられるか。自分という存在を消すことができるか。
僕はいつの間にか、通信制高校すら通わなくなり、ひきこもりになっていた。
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