スカバンburn!!〜夢〜 -136- 大事な話
――翌日
秋「平気?しんどくない?」
伸昭の隣を歩きながら、秋奈が訊いた
伸「昨日よりは。これも貼ってるしな」
そう言って伸昭はおでこを指さした
後ろの2人の笑い声を聞きながら、拓朗は隣を同じように歩く聖二を気にしていた
拓「…せえちゃん」
聖「何」
聖二は普段通りの様子でワン家に向けて足を進ませている
拓「いや…いいや」
首を振って拓朗は下を向いた
ち「ねぇ、何なの?話って?」
しばらくして聖二の隣からちひろが拓朗に向かって顔を出した
秋「そうだよ。わざわざノブ君まで連れだして、大事な話?」
伸「…」
聖「…」
拓「うん、ごめんな、ノブ。でもどうしても皆に言わないと…」
伸「俺は大丈夫だよ」
拓「ありがとう」
ワン家の扉を拓朗が開ける
光「拓朗!」
すぐに彼らを光希が迎えた。不安げな表情の光希に拓朗は黙ってうなずいて見せた
秋伸ち「お邪魔しまーす」
猛「わ!2人ともどうしたん?」
猛が秋奈と伸昭の頬の傷を指さした
秋「あ…えっと…」
伸「こけたの、うん」
猛「2人揃って?」
秋「うん、たまたまね」
伸「うん、すごい偶然で」
そんなやりとりをしながら全員がリビングに揃った
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