わたしの恋愛履歴書2-5
「おい…なんで男とメールしてんだよ!」
退学した学校の友達数人から、わたしが退学したことを悲しむ内容のメールが届いていた。中には、男の子もいた。
それを見つけると必ず、サトはわたしを怒鳴り、蹴りとばした。
サトとの生活を優先していたわたしも、さすがに限界を感じていた。
大好きだった子犬のようなつぶらな瞳は、今はカラコンに隠されてわからない。
黒髪でカジュアルだった格好は、金髪になりビジュアル系バンドのメンバーみたいな格好に変わってしまった。
何もかも、変わってしまった。
その日のサトは、いつもとは明らかに様子がおかしかった。
さっきまで普通に会話をしていたのに、気づいたら怒鳴りちらしていた。
いきなりグズりだす子供のように。
「もう出てけ!」
そう言われて、わたしは玄関の外に荷物と一緒に蹴りだされた。
…よかった。これで別れられたんだ。
悲しみより、安心感に浸る方が先だった。
あんなに好きだったのに、いざ別れてもほとんど悲しくなくて、涙なんて出なかった。
その足で、自分の連絡先を変えに行った。
もちろん、サトの連絡先も消した。
わたしが連絡先を変えた後に、サトが何度も連絡しようとしていたことは、気づくはずもなく。
やがて、わたしはパチンコ屋のバイトを始めた。
ある日、バイトが終わって帰ろうとしたら、視線の先に見覚えのある人影が映った。
すぐに、それが誰だか気づいた。
「なんで連絡先かえたん?」
しばらく聞いていなかった、九州なまりだった。
退学した学校の友達数人から、わたしが退学したことを悲しむ内容のメールが届いていた。中には、男の子もいた。
それを見つけると必ず、サトはわたしを怒鳴り、蹴りとばした。
サトとの生活を優先していたわたしも、さすがに限界を感じていた。
大好きだった子犬のようなつぶらな瞳は、今はカラコンに隠されてわからない。
黒髪でカジュアルだった格好は、金髪になりビジュアル系バンドのメンバーみたいな格好に変わってしまった。
何もかも、変わってしまった。
その日のサトは、いつもとは明らかに様子がおかしかった。
さっきまで普通に会話をしていたのに、気づいたら怒鳴りちらしていた。
いきなりグズりだす子供のように。
「もう出てけ!」
そう言われて、わたしは玄関の外に荷物と一緒に蹴りだされた。
…よかった。これで別れられたんだ。
悲しみより、安心感に浸る方が先だった。
あんなに好きだったのに、いざ別れてもほとんど悲しくなくて、涙なんて出なかった。
その足で、自分の連絡先を変えに行った。
もちろん、サトの連絡先も消した。
わたしが連絡先を変えた後に、サトが何度も連絡しようとしていたことは、気づくはずもなく。
やがて、わたしはパチンコ屋のバイトを始めた。
ある日、バイトが終わって帰ろうとしたら、視線の先に見覚えのある人影が映った。
すぐに、それが誰だか気づいた。
「なんで連絡先かえたん?」
しばらく聞いていなかった、九州なまりだった。
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