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ディフェンド

[395]  2011-02-05投稿
03.


 朝食を済ましたケイゴは、レイに言われた通りに突き当たりの部屋に向かった。


 そこに行くまでの廊下は長く、幅もかなり広い。


 廊下の両側には等間隔にドアがあり、その数は20以上はある。


「ここか……」


 このドアの先には何があるんだろうと、ケイゴに緊張が走る。


 意を決してドアノブに手をかけ、押し開けた。


「うわあ……」


 巨大なモニター、その下には壁に沿うようにして並んでいるたくさんのパソコン。


 そしてその部屋の中には何十人もの白衣を着た人たちが、忙しそうにパソコンに向かって作業をしている。


 ケイゴは唖然としてその光景を見ていた。


「邪魔だ」


 後ろからそんな声が聞こえ、ケイゴは後ろを向くとそこにはリュウカとレイがいた。


 ケイゴがドアから離れるとリュウカとレイは部屋の中に入り、モニターの方へ近づいて行った。


「ケイゴ、ついてこい」


 リュウカに促され、ケイゴは2人の後をついていく。


 モニターの前に着くと、リュウカはモニターの前の椅子に座っていた男に近づいていき、何かを話しだした。


 そして話か終わると、リュウカと男がケイゴとレイの方へやってきた。


「こいつはこの情報局の局長だ」

「はじめまして。ソウって言うんだ。よろしくな」


 男、ソウが挨拶すると、レイは小さく頭を下げる。


 それを見たケイゴも、同じく頭を下げた。


「早速なんだが。今から俺が言うこと、しっかり聞くんだぞ」


 ケイゴとレイが頷くと、リュウカは淡々とした口調で話し出した。


「お前らは、今日から俺の仲間になってもらう」

「仲間?」


 ケイゴがオウム返しで聞くと、リュウカは頷き話を続ける。


「ここはリイバーって呼ばれてる連中の集まりでな。リイバーは上層司令部のハイトって連中から任務を受けて動くんだが、その任務ってのが凶悪犯罪組織ディーカの確保。後にハイトに受け渡す」

「凶悪犯罪組織だけあって、かなり危険な相手だ。一筋縄じゃいかない」


 ソウは言うと、モニターの前の机から小さな箱を持ってきて蓋を開けた。


「ディーカと戦うために、これから君たちに戦う力を授ける」


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