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[556]  森田  2006-09-08投稿
駅についた。


貴博『…まだ来てないな』


俺は集合時間丁度に来たが、まだ叶呼は来てないらしい。


と、そうしてる間にも叶呼が来ましたよ。


叶呼『待った?』


貴博『メチャクチャ待った。一時間くらい』

叶呼『それって、早く来たあんたが悪いんじゃない?』


もう同年代の友達のような口の聞き方だ。


まぁそのほうが親しめていいがな。


叶呼『それにしても…どうして街ってこうガラの悪い輩が多いのかな…』


周りを見ると自分達の行動がカッコいいと思い込んでいるような奴等がチラチラ目に入る。


貴博『大丈夫!俺元ヤンだから!このへんに俺のこと知らない奴いないから!』


ハッタリではない。


叶呼『ちょ、声が大きい!恥ずかしいでしょ!』


貴博『うはははは!行くぞ!』


もうテンション上がりまくりでこの場で脱衣したい。


衣服に手をかける。


叶呼『帰ろうかな』


なんですと?


貴博『ごめんなさい』

そうだ。冷静になれ。

叶呼を不機嫌にさせたら意味が無い。


叶呼『ちょっと!分かったから、こんなとこで土下座しないでよ!』


気がつけば通行人が何か何かと立ち止まってこちらを見ている。


ちょっと調子に乗りすぎたか。


望にも注意されたことがあったな。

今はもう叶わないが。

貴博『…とりあえず移動しますか』


俺は叶呼の手を引いてこの多数視線の中から脱出した。

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