わたしの恋愛履歴書3-2
元彼同士を比べるのはかなり気が引けるけど、トモはサトとは正反対だった。
雰囲気がほんわかしていて、相手の話をじっくり聞いてくれる、俗に言う癒し系。何より怒ったことがほとんど無いのが、サトとは正反対だった。
「今度、映画でも観に行きませんか?」
トモの一言で、うちらは初デートをすることに。
当日。
写メでしかお互いを認識してなかったけど、トモは想像通りの雰囲気だったから、すぐに見つけることができた。
「ごめんねー。待った?」
極度の人見知りを隠して、精一杯の笑顔で話しかけたわたしに返ってきたのは、
「いや、大丈夫だよ」
はにかんだ笑顔だった。
買物をして、映画をみて、ゆったりとした時間を過ごした。
「高いところが好きって言ってたよね?ランドマークに行かない?」
高いところを好きなの、ちゃんと覚えてたんだ…
少し驚いたわたしをよそに、トモは楽しそうだった。
ソファに座って見下ろすみなとみらいは、ちょうど日が沈む寸前で、オレンジ色が眩しかった。
「あの!」
さっきまでほんわかしていたトモが、いきなり真顔になった。
「もしよかったら、今度会うときは友達としてじゃなく、恋人として、会ってくれませんか?」
トモが醸し出す雰囲気に、すっかり心を奪われていたわたし。
けど、サトとの記憶がトラウマとして蘇ってきて、決断を鈍らせた。
少しの沈黙のあと。
「はい」
たった二文字の意思を伝えた。
晴れたカップルになったわたしたち。
優しいトモの雰囲気。
優しすぎるトモの雰囲気。
新鮮さが、苦痛に変わるまで。
長くは無かったことを、誰が予測できたのだろう。
雰囲気がほんわかしていて、相手の話をじっくり聞いてくれる、俗に言う癒し系。何より怒ったことがほとんど無いのが、サトとは正反対だった。
「今度、映画でも観に行きませんか?」
トモの一言で、うちらは初デートをすることに。
当日。
写メでしかお互いを認識してなかったけど、トモは想像通りの雰囲気だったから、すぐに見つけることができた。
「ごめんねー。待った?」
極度の人見知りを隠して、精一杯の笑顔で話しかけたわたしに返ってきたのは、
「いや、大丈夫だよ」
はにかんだ笑顔だった。
買物をして、映画をみて、ゆったりとした時間を過ごした。
「高いところが好きって言ってたよね?ランドマークに行かない?」
高いところを好きなの、ちゃんと覚えてたんだ…
少し驚いたわたしをよそに、トモは楽しそうだった。
ソファに座って見下ろすみなとみらいは、ちょうど日が沈む寸前で、オレンジ色が眩しかった。
「あの!」
さっきまでほんわかしていたトモが、いきなり真顔になった。
「もしよかったら、今度会うときは友達としてじゃなく、恋人として、会ってくれませんか?」
トモが醸し出す雰囲気に、すっかり心を奪われていたわたし。
けど、サトとの記憶がトラウマとして蘇ってきて、決断を鈍らせた。
少しの沈黙のあと。
「はい」
たった二文字の意思を伝えた。
晴れたカップルになったわたしたち。
優しいトモの雰囲気。
優しすぎるトモの雰囲気。
新鮮さが、苦痛に変わるまで。
長くは無かったことを、誰が予測できたのだろう。
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