携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 君とすごした日-6

君とすごした日-6

[319] シンプル 2011-02-18投稿
会社の旅行を欠席した僕だったが、日程は頭に入れてある。
上司は僕の妻と面識があるからだ。
彼女に「どこに行きたい?」と聞いてはみたが、社員旅行の行程とブッキングしないように、もう一度頭の中を整理した。

京都駅でタクシーを拾い清水寺に向かった。
周りは修学旅行の学生でいっぱいだった。

「俺にもあんな頃があったよなぁ…」
「何それ? おじさんみたい!?」
「そりゃ優子ちゃんは幼く見えるし可愛いから、あの中に混じってもわからないからさぁ」
「無理、無理、あの子達から見たらしっかりオバサンだよ」
「いやぁ、案外まだセーラー服いけるかもよ」
「変な趣味持ってるみたいじゃん!!」
二人共、まるで学生時代の恋愛に戻ったように、無邪気にはしゃぎまわった。

「あのね」
「?」
「優子でいいよ」
恥ずかしそうに彼女が言った。


京都市内で昼食をとった。 ありふれたパスタ屋。 しがないサラリーマンの僕の事を思って、優子が気をつかって「ここでいいよ」と言ってくれた。

京都駅に戻り、優子の車で金閣寺へ。
駐車場に停めて歩いていると、急なにわか雨に見舞われた。
二人で猛ダッシュで、池越しに雨に煙る金閣寺を横目に見るだけで車に戻った。
「拝観料、高くついたね」優子の言葉に、二人で濡れた髪を拭きながら大笑いした。
「これもまたいい思い出じゃない?」
優子の笑顔は、生憎の天気の中でもキラキラと眩しかった。


辺りに夕闇がせまる頃、市内でホテルを取った。

感想

感想はありません。

「シンプル」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス