QUEEN of QUEEN〜白銀の王国?〜
今朝目を覚ました部屋にいた。
老夫婦の宿「鳩のとまりぎ」
部屋は静まりかえり、ベッドは朝のように心地よかった。
東側に付いた窓からはほとんど陽が入らず夕方近くの赤い空が見えていた。
体をゆっくりと起こす。
全身がみしみしと音を立てるかのようなぎこちなさ、額の左側が酷く痛んだ。触ると包帯のような物が指に触れた。
「私は…」
なぜここにいるのか、記憶を辿り始める。
「ザイラスっ!」
ここにいる経緯は思い出せなかったが、憎き宿敵を逃がしたことを思い出し周りを見渡すとベッドの脇に立てかけてある剣と胸当てを見つけ、慌てて装備を整え始めた。
剣の紋章が目に入る。
夢で会った父の言葉…ザイラスの去り際の言葉、必死に思い出し考えをまとめようとするが、額の痛みとザイラスに追いつきたい焦りが邪魔をする。
そこへドアがノックされ、女将が食事をもって現れた。
老夫婦の宿「鳩のとまりぎ」
部屋は静まりかえり、ベッドは朝のように心地よかった。
東側に付いた窓からはほとんど陽が入らず夕方近くの赤い空が見えていた。
体をゆっくりと起こす。
全身がみしみしと音を立てるかのようなぎこちなさ、額の左側が酷く痛んだ。触ると包帯のような物が指に触れた。
「私は…」
なぜここにいるのか、記憶を辿り始める。
「ザイラスっ!」
ここにいる経緯は思い出せなかったが、憎き宿敵を逃がしたことを思い出し周りを見渡すとベッドの脇に立てかけてある剣と胸当てを見つけ、慌てて装備を整え始めた。
剣の紋章が目に入る。
夢で会った父の言葉…ザイラスの去り際の言葉、必死に思い出し考えをまとめようとするが、額の痛みとザイラスに追いつきたい焦りが邪魔をする。
そこへドアがノックされ、女将が食事をもって現れた。
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