君とすごした日-16
吹く風がもう冷たくなって、季節はすっかり秋になった。
今日は愛美の運動会だ。
毎日一生懸命ダンスの練習をしたようで、昨日も動画のメールで僕に送ってきた。
「パパが見にこれなくても、愛ちゃんのダンス褒めてもらうんだ!!」と、携帯電話の前で、何度もぎこちないダンスを繰り返した。
小学校の校庭の一番端で、小さな愛美を探した。
みんな同じ体操服で遠く離れた場所だけれど、すぐに愛美だと判った。
入学前に二人で選んだ、小さなピンクのリボンの付いた可愛いハイソックスだったから。
本当は飛んで行って娘を抱きしめたかった。
その日の夜、アパートで電気も点けずに冷たい布団に包まった。
仕事が終わってアパートに来た優子は、一瞬驚いたが、その後は何も言わずに僕をギュッと抱きしめてくれた。今日が娘の運動会だった事を知っていたから。
次の日の夜、彼女はアパートに来なかった。
今日は愛美の運動会だ。
毎日一生懸命ダンスの練習をしたようで、昨日も動画のメールで僕に送ってきた。
「パパが見にこれなくても、愛ちゃんのダンス褒めてもらうんだ!!」と、携帯電話の前で、何度もぎこちないダンスを繰り返した。
小学校の校庭の一番端で、小さな愛美を探した。
みんな同じ体操服で遠く離れた場所だけれど、すぐに愛美だと判った。
入学前に二人で選んだ、小さなピンクのリボンの付いた可愛いハイソックスだったから。
本当は飛んで行って娘を抱きしめたかった。
その日の夜、アパートで電気も点けずに冷たい布団に包まった。
仕事が終わってアパートに来た優子は、一瞬驚いたが、その後は何も言わずに僕をギュッと抱きしめてくれた。今日が娘の運動会だった事を知っていたから。
次の日の夜、彼女はアパートに来なかった。
感想
感想はありません。