Summer Vacation
夏は、バカがあふれる。
「あ、ゆう優〜!」
ほら、ここにも。
洗面器におもちゃ浮かべて
釣りの真似してるバカが1名、
俺に手を振っている。
「優、待っててね!
もうちょいでスヌー●ー
とれるからね!」
「別に手でもとれるけどね?」
「だめだめ!
夏はスリルがなくちゃ。」
じゃあおまえは
サメのジョーズ君にでも
喰われて来いよ1回。
「夏に洗面器で釣りって…」
この女は、愛。
高校の部活仲間だが…
変わり者に違いない。
「おーい、メガネ〜。」
「誰がいつメガネだって?」
メガネかけてねーし。
読者、俺がメガネだとか
勘違いするじゃねーか!
「まったく、
ノリ悪いなぁ優はっ!
化粧もノリ悪いなぁ優はっ!」
「いや、化粧してねーし。」
愛は、腕を組むと
にししと笑った。
「さ、フィッシング部
始めますか!」
「誰がいつ
釣り部になったよ?」
俺たちは、科学研究部。
この夏休みを使って
新しい研究材料を
探しに行こうぜ!
そうしようぜ!
遊びに行こうぜ!
遊びじゃないぜ!
ってわけで
今日、集まっているのですが。
「ゆう優〜!」
洗面器バカがみえる。
公園の中心で
俺の名前を叫ぶ
洗面器バカがみえる。
ちょ、
それで釣りしてんじゃねーよ!
俺達の研究材料探しは
まだまだ、始まったばかり…。
感想
感想はありません。