大事な話
今日は2年間付き合ってきた彼女の誕生日だ。今日こそは結婚のプロポーズをしようと、心に決めていた。
新しく出来たビルのレストランに2人で食事に来た。これからプロポーズをするかと思うと、まるで初めて一緒に来たときのように緊張した。それでも、彼女を飽きさせないために、話し続けた。
食事が一段落すると、彼女は真剣な顔をして
「実は今日、大事な話をしようと思ってきたの」
と言った。まさか、彼女の方からそんなことを言うとは思わなかった。この日のために、サプライズまで用意してきたのだ。言われる前に言ってしまえ。
「お、俺も……話があるんだ。でもその前にあっちを見て。」
そう言って窓の向こうを指差す。
「何があるの?」
不思議そうに尋ねる彼女を尻目に、時計を見て、カウントダウンを始める。
「3、2、1、0」
カウントダウンが終わると、暗闇に突然、文字が浮かび上がった。Happy Birthday!
ビルの明かりだ。どうやらうまくいったようだ。安心した僕は、彼女の方を向いて言った。
「誕生日おめでとう。そして……僕と、結婚してください」
指輪をポケットから出して、彼女に差し出した。
……?
彼女の様子が変だ。……泣いているのか?
「……ありがとう」
泣くほど喜んでくれたのか?
だが、次の彼女の言葉に俺は絶句した。
「でもごめんなさい。私には、他に好きな人がいるの……。今日は……、別れようと思ってきたの……」
彼女はそう言うと、泣きながら僕から立ち去っていった……。
新しく出来たビルのレストランに2人で食事に来た。これからプロポーズをするかと思うと、まるで初めて一緒に来たときのように緊張した。それでも、彼女を飽きさせないために、話し続けた。
食事が一段落すると、彼女は真剣な顔をして
「実は今日、大事な話をしようと思ってきたの」
と言った。まさか、彼女の方からそんなことを言うとは思わなかった。この日のために、サプライズまで用意してきたのだ。言われる前に言ってしまえ。
「お、俺も……話があるんだ。でもその前にあっちを見て。」
そう言って窓の向こうを指差す。
「何があるの?」
不思議そうに尋ねる彼女を尻目に、時計を見て、カウントダウンを始める。
「3、2、1、0」
カウントダウンが終わると、暗闇に突然、文字が浮かび上がった。Happy Birthday!
ビルの明かりだ。どうやらうまくいったようだ。安心した僕は、彼女の方を向いて言った。
「誕生日おめでとう。そして……僕と、結婚してください」
指輪をポケットから出して、彼女に差し出した。
……?
彼女の様子が変だ。……泣いているのか?
「……ありがとう」
泣くほど喜んでくれたのか?
だが、次の彼女の言葉に俺は絶句した。
「でもごめんなさい。私には、他に好きな人がいるの……。今日は……、別れようと思ってきたの……」
彼女はそう言うと、泣きながら僕から立ち去っていった……。
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