・・・君がいた夏・・・
今日は4月1日・・・。
ザワザワ・・・
教室がザワついている。
新学期だからだろう。
「純夏ぁ〜っ」
「ん。どうした、眞歩。」
この二人は幼稚園の頃からの大親友だ。
「何か今日転校生来るんだって」
「・・・へえ」
今二人は高校二年だが、純夏はともかく、主人公の眞歩が高校生とは思えないくらい、子供っぽい。
「てか、どこから仕入れた。その情報。」
「えー?職員室で盗み聞きー。」
「ふーん・・・」
本人たちに自覚はないが二人とも、すごく可愛い。美人と言ってしまっても過言ではない。
今も、クラスの男子半分が、こちらを見つめているが、全く気づいてない。
ガララララっ
ドアの開く音と共に、
担任の先生が入ってくる。
「はーい、席ついてー。転校生紹介するよ。」
ザワザワ・・・
またクラスがザワつきはじめた。
眞歩は ホラね といった顔をして、純夏の方を向いて笑った。
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