携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> ディフェンド

ディフェンド

[373]  2011-03-21投稿
08.


 男たちの唸り声をあげながら2人に襲いかかってくる。


 その男たちの中に最初に飛び込んだのはケイゴだった。


 ケイゴは素早く1人の正面に移動するとその男の顔面に拳を食らわし、ケイゴの後ろにいた別の男を後ろ蹴りで倒す。


 一方レイはケイゴと同じく体技で戦っていたが、相手の多さに苦戦している様子だった。


「これじゃキリがない……」


 呟くとレイはその場から積み上げられている木箱まで飛び、そこから男たちを見下ろした。


 男たちはレイに向けて発砲するが、レイは電気の壁を作って防御した。

 そして右手を上に上げて、力を込めた。


 するとレイの頭上から180度を囲むように電気の槍が現れ、その矛先は男たちに向けられている。


 レイが上げていた手を男たちに向かって振り下ろすと、電気の槍は凄いスピードで男たちの体に突き刺さった。


「う、ぐ、ああ!」

「があ、っ!」


 男たちの体に電流が流れ、男たちは気を失って次々と倒れていく。


「あーあ、可哀想」


 下からケイゴの声がする。


 ケイゴの後ろには、青あざや傷を作って倒れている男たちの姿があった。

「人のこと言えないでしょ」


 そう言うとレイは木箱から飛び降りて、ケイゴの隣に着地する。


 すると2人の正面から靴音が聞こえてきた。


 2人がその方向を見ると、今回のターゲットのトドロキの姿があった。


 40代後半と見られるトドロキは中肉中背の体に毛皮のコートをまとっていて、かけていたサングラスを外した。


 トドロキは倉庫内に倒れている男たちを見、丁度足元に倒れている男の背中を踏みつけた。


「うがっ!」


 男があえぎ声をあげるとトドロキは踏みつけている足を上げ、今度は先程より強く男の背中を踏みつけた。


「ガキ相手に何て様だよ」


 低い声で言うとトドロキは男の背中から足を退け、ケイゴとレイを見やった。


「お前ら、リイバーだな?」

「だったら何だよ」


 トドロキを睨みつけながらケイゴが言うと、トドロキはサングラスを握り潰して放り投げた。


「死んでもらう」


感想

  • 41054:misato はじめまして 読みました! 面白いですね! これからも楽しみにしています。[2011-03-27]
  • 41055:はじめまして!読んでくれてありがとうございます?更新頑張ります!!梓[2011-03-28]

「梓」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス