DAYS14
「なあ、受け取ってあげてくれないか?」
太一は伊織ちゃんが作った弁当箱を持ってきた。
『…やだよ。』
太一は大きい声を出した。
「お前、俺に気を使ってるのは分かるよ?
けど、あんな吐き捨てるような言い方あるか?」
『…。』
「俺は、伊織ちゃんの笑顔が好きなんだよ。
伊織ちゃんが悲しい顔するのは辛いよ…。」
『…ごめん。』
「…きっと、伊織ちゃんはお前のことが好きだよ。
お前といる時、とても幸せそうだから。」
太一は涙を浮かべていた。
「俺は伊織ちゃんを好きになって、よかったと思ってるよ。」
太一は微笑んだ。
『太一…。』
太一は俺に弁当箱を渡した。
「食べてあげてくれない?」
『…ああ。』
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