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[313] 焼きそば 2011-03-27投稿

教室に戻ると、太一がいた。

「大丈夫だったか?」

『…。』

「伊織ちゃんに告白されただろ?」

『どうして?』

「分かるよ…。」

『伊織ちゃんを傷付けた。』

「…伊織ちゃんは。

お前と一緒にいられるだけで幸せなんだよ。

告白したら、一緒にいられなくなるかもしれない。

だけど、勇気を出したんだ。 」

『…。』

「お前が、伊織ちゃんの気持ちに応えれないなら、伊織ちゃんの友達でいてあげればいいだけだ。

伊織ちゃんもそれを望んでいる。」

『ああ…。』

「今まで通りってわけにはいかないかもしれないけど。

でも、今は、それで充分さ。」

『うん。』

「伊織ちゃんなら、きっと新しい恋が出来るよ。」

『ああ。』

「…そして、俺も、出来るといいなあ…。」

『なにガラにあわねーこと言ってんだよ。ったく…。』

「だってぇー。」

太一が泣いていたので、俺は必死で慰めた。

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