DAYS18
教室に戻ると、太一がいた。
「大丈夫だったか?」
『…。』
「伊織ちゃんに告白されただろ?」
『どうして?』
「分かるよ…。」
『伊織ちゃんを傷付けた。』
「…伊織ちゃんは。
お前と一緒にいられるだけで幸せなんだよ。
告白したら、一緒にいられなくなるかもしれない。
だけど、勇気を出したんだ。 」
『…。』
「お前が、伊織ちゃんの気持ちに応えれないなら、伊織ちゃんの友達でいてあげればいいだけだ。
伊織ちゃんもそれを望んでいる。」
『ああ…。』
「今まで通りってわけにはいかないかもしれないけど。
でも、今は、それで充分さ。」
『うん。』
「伊織ちゃんなら、きっと新しい恋が出来るよ。」
『ああ。』
「…そして、俺も、出来るといいなあ…。」
『なにガラにあわねーこと言ってんだよ。ったく…。』
「だってぇー。」
太一が泣いていたので、俺は必死で慰めた。
感想
感想はありません。