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華 4 ―嫉妬―

[344] ゆう♪ 2011-04-01投稿

飲みが終わると、華に電話をかけた。

華が電話に出た。

「もしもし。」

『華。俺だよ。あのさ、話したいんだけど。今いい?』

「いいけど〜。何の用?」

『じゃあ、聞くよ。
華さ〜、ドラマに主演で出るんだね。
櫻 拓也と。
どうして言ってくれなかったんだよ。俺、彼氏だよな?』


「ごめん……。」

華は黙り込んだ。

『ったく、俺が芸能活動に賛成じゃないからって…。』

「…。」

『もうちょっと彼氏に気を使えよ!』

「ごめん、私が、櫻くんと共演するの嫌だよね?」

『当たり前だろ!!』

「…。」

『もうちょっと俺の気持ち考えろよ。話が決まる前に俺に相談するとかさー。

それにお前は歌手じゃないのか?色々やりすぎじゃないか。』

「不安にさせて、ごめんね。
ねえ、ドラマの主題歌聞いてくれない?」

『主題歌?』

「うん。それだけでいいから。」

華はそう言い残して電話を切った。

俺たちはもう別れたほうがいいのかな。

俺も苦しいし、華も苦しいよな?


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