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ラブほっぺ 15 〜エピソード2、憧れのしのたく、第4話〜

[334] るー6 2011-04-05投稿
次の日も、しのたくは図書館にいた。前にいるのは、やっぱり木村さん。
そんな日々に、しのたくも少しきつく言ってしまった。
「あの…俺も毎日勉強教えられないんだよね。俺自身の勉強もあるし…。」
すると明日香は、
「そうですよね…。」
と、若干さみしそうに言った。出せなかった数学のノートが、辛そうに震えている。
「ごめん。受験も控えているし…。」
「じゃ、私帰りますね…。」
今日の明日香さんは、何か…違う。
遠ざかっていく明日香を見て、しのたくは心がウズウズっていうか…、ドキドキっていうか…。
これは、「恋?」
しのたくは、急いで教科書をしまい、既に外へ出てしまった明日香を追いかけた。
明日香は俺のこと、「憧れ」ではなく、「好き」で近寄ってきたのかもしれない。
図書館を出て、遠くに明日香の姿があった。
「明日香さん!」
しのたくは、全速力で走った。
「篠原くん…?」
「何か…辛いことあったんじゃないの?」

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