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【恋愛中毒】1コ目

[361]  ルゥ  2006-09-10投稿

真面目な顔して
「大好きだよ」だなんて
言えないよ・・

こんな素直じゃない
私は嫌いですか??





「響!!おっはよ〜♪」
「あっ??」

響(キョウ)が呼ばれて振り向くと、雅(ミヤビ)は響に向かってとんできた。

「げっ!!雅っ!!」

雅が響に抱きつき、2人はそのまま地面に倒れ込んだ。

「おっはよ♪」
「雅!!お前毎朝毎朝しつこいんだよっ!!つか、痛いっつうのっ!!」
「ごめんごめん大好きだよ〜♪」

雅はニコニコ笑いながら立ち上がった。響は顔を引きつらせながら起き上がり、雅の肩を掴んだ。

「そんな冗談いつまでも言ってんなよっ!!」
「っ!!・・肩いたぁ〜い!!雅は真剣に響が大好きだよ♪」

響は呆れた顔で雅を残し、学校の校舎へ入って行った。

「あ〜!!響置いてかないでよっ!!」

雅はすねながらも響の後を追い、校舎の中へと入って行った。

「雅おはよう♪」
「雅ちゃんおっはよ♪」
「み〜や〜び〜♪」

雅はいつもどこにいても沢山の友達に声をかけられる。雅はスタイル抜群で誰もが振り返る美少女。でも、性格はどちらかと言うと男っぽく、皆に好かれている。響は顔は男前だが、人付き合いが苦手で愛想が悪く、見掛けがイカツイ為、皆に恐れられている。雅が響なチョッカイを出す度に、皆は陰口を叩いていた。

「響待ってよ♪」

雅は響の腕を掴みニコニコと笑った。

「・・はぁ〜。あのさ、お前何で俺にチョッカイ出すわけ??」
「えっ??・・雅は知ってるから♪」
「何を??」
「・・秘密」

雅は少し照れながら下を向いた。

「あっ!!授業始まるよ急ご♪」
「あっ!!おいっ!!」

雅は響の腕を引っ張った。響は呆れながらも、仕方がなくついて行った。

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