【恋愛中毒】1コ目
真面目な顔して
「大好きだよ」だなんて
言えないよ・・
こんな素直じゃない
私は嫌いですか??
「響!!おっはよ〜♪」
「あっ??」
響(キョウ)が呼ばれて振り向くと、雅(ミヤビ)は響に向かってとんできた。
「げっ!!雅っ!!」
雅が響に抱きつき、2人はそのまま地面に倒れ込んだ。
「おっはよ♪」
「雅!!お前毎朝毎朝しつこいんだよっ!!つか、痛いっつうのっ!!」
「ごめんごめん大好きだよ〜♪」
雅はニコニコ笑いながら立ち上がった。響は顔を引きつらせながら起き上がり、雅の肩を掴んだ。
「そんな冗談いつまでも言ってんなよっ!!」
「っ!!・・肩いたぁ〜い!!雅は真剣に響が大好きだよ♪」
響は呆れた顔で雅を残し、学校の校舎へ入って行った。
「あ〜!!響置いてかないでよっ!!」
雅はすねながらも響の後を追い、校舎の中へと入って行った。
「雅おはよう♪」
「雅ちゃんおっはよ♪」
「み〜や〜び〜♪」
雅はいつもどこにいても沢山の友達に声をかけられる。雅はスタイル抜群で誰もが振り返る美少女。でも、性格はどちらかと言うと男っぽく、皆に好かれている。響は顔は男前だが、人付き合いが苦手で愛想が悪く、見掛けがイカツイ為、皆に恐れられている。雅が響なチョッカイを出す度に、皆は陰口を叩いていた。
「響待ってよ♪」
雅は響の腕を掴みニコニコと笑った。
「・・はぁ〜。あのさ、お前何で俺にチョッカイ出すわけ??」
「えっ??・・雅は知ってるから♪」
「何を??」
「・・秘密」
雅は少し照れながら下を向いた。
「あっ!!授業始まるよ急ご♪」
「あっ!!おいっ!!」
雅は響の腕を引っ張った。響は呆れながらも、仕方がなくついて行った。
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