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メイクマイライフ6

[369]  2011-04-06投稿
ヒロはドアの側に行ってドアを開けようとした。
「鍵、かけられた…。」
「えっ!?どうするの!?」
ヒロは冷静に言った。
「開くまでまつか…。」
「うん…。」
…。沈黙が続く。
「…ゴメン。」
ヒロは由利亜に背を向けながら言った。
「どうして?」
「なんか…ゴメン。俺さ、全然駄目だよね…。彼氏として…俺じゃ嫌でしょ?」
ヒロの声がだんだんと不安げになっていく。
「嫌じゃない!さっきだって、バスケの時かっこよかった!私は…長野くんがいいの!」
由利亜ははっきりと言った。
「ありがと…。」
ヒロは顔が赤くなった。
なんで、女子ってはっきり言えるんだろう?
「俺さ…小林さんといると、全然…目が合わせられないんだ。」
「私も…。長野くんと居るとドキドキする。」
「だから、俺…上手く喋れないけど、嫌いにならないで。」
「ならないよ!」
ヒロは少し安心した。
由利亜はにっこっと笑った。
「さてと、脱出しよう!」
ヒロが突然言った。
「え?」
由利亜はビックリした。
「どうせ、クラスの奴ら俺達がやらしい事をするのを期待してるから。さっさとここを出よう!」
「でもっ二階だよ!?」
バスケは体育館の二階でやっていたのだ。
「あの窓から。」
ヒロは窓を指差した。

由利亜とヒロは跳び箱に登って、窓を開けた。
ヒロは窓の外を見た。
「下が芝生だから大丈夫だな!」
由利亜は怖くなってきた。
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